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炎上

炎上の説明

炎上(えんじょう)とは、サイト管理者の意図する範囲を大幅に超え、非難・批判のコメントやトラックバックが殺到することである(意図したものは「釣り」と呼ばれる)

炎上の概説

ブログやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)内の日記は、別途設定をしない限り、誰でもコメント欄にメッセージを残すことが出来る。ブログ執筆者の発言や行動に反応して、多数の閲覧者がコメントを集中的に寄せる状態を炎上と表現する。この場合、コメントには当該発言に対する否定的な意見や、発言に無関係な中傷を包含するものが多い。

元々は、ネットニュース(ニュースグループ)において、意見の対立が次第に感情的な人格批判の応酬になって行く様子を「フレーミング」と呼んでいた事に由来しており、この用語はRFC1855にも記載されている。小倉秀夫は「コメントスクラム」という造語を提唱しているが[2]、あまり使用されていない。

なお、議論は全く無く、無意味な書き込みや煽り文句ばかりの状態は「荒らされる」と表現される。これは例えば、有名人が逮捕されたときや、有名でなくとも世間を震撼とさせる凶悪事件の被疑者主催のブログが明らかになったときに、「逮捕記念」などのコメントが殺到した場合をいう。また、インターネット掲示板やチャットに、趣旨と関係のない書き込みや批判、誹謗中傷が多数寄せられ機能不全に陥ることも「荒らされる」という。炎上しているブログが便乗・愉快犯によって「荒らされる」ことも多々見受けられる。

原因

反社会的な記事・言動
SNS日記や簡易ブログは未成年の利用も多いため、飲酒や喫煙に関しての日記が第三者に発見され、2ちゃんねるなどに晒されることで炎上につながる。また、自身の犯罪行為、反道徳的行動の自慢や、他人の犯罪行為の擁護・社会的弱者の悪口など、反道徳的に受け取れる発言も炎上の原因となる。 テレビやラジオの番組で非常識なコメントや視聴者を不快にさせる言動があった場合も炎上の原因になる。

間違った知識
法律や科学知識、または社会問題の原因に関して、間違った知識を根拠に他者を批判すると炎上の原因となる。特に有名人・知識人などが間違うと揚げ足取り的な炎上が起こる。

主義の対立
主義・イデオロギー上の対立から、炎上にいたる場合もある。政治的社会的に対立が鮮明なイシューについて、ある一方の立場からの発言をすると、その反対の立場の者から火がつく。対象者は政治家や弁護士、市民団体など、それなりに社会的地位があることが多い。特定の立場からの否定的コメントが一度に多数投稿される事例も後を立たない。 主義・イデオロギーに関わる発言をする場合、反論をあらかじめ想定した理論武装を行い、再反論の準備をすべきである。炎上の度合いによってはコメントを承認制にしたり、コメントできないようにしたりしてしまうのが賢明な場合もある。感情的に反論を行うことや、対立論者による指摘、不都合なコメントの削除は事態の悪化を招く為、すべきではない。最悪の場合は炎上に対処しきれずにサイトの閉鎖に追い込まれる。ただし、コメント不可措置などは、炎上の現場が2ちゃんねるやmixiなどの外部サイトに移行し、本人の知らないところで燃え広がる可能性もあることに留意されたい。

提灯記事
企業などから金品を受け取り、指定商品の広告記事を書く事に関して、広告であることを明示しないと炎上が起こる場合がある。これは米国でもFlogと呼ばれ、問題とされている。

身分を隠して自組織の擁護
上記提灯記事に類するが、企業や組織に所属する者がその企業や組織を擁護する記事を身分を隠して第三者を装って書いた場合に炎上する。例として、新聞社の記者が第三者を装い、自社の記事を攻撃した者を非難した際に、ドメインの登録名から身分が判明し、炎上した例がある。

その他
単純な揚げ足取りから盛り上がって炎上する場合もある。ただ、それなりの訪問者がいるブログでもない限り、心配の必要はない。

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