トラブルシューティング
トラブルシューティングの説明
トラブルシューティング(英: Troubleshooting)は、問題解決の一形式である。問題の根源を体系的に探索し、解決する。トラブルシューティングは、問題の原因として考えられる可能性を排除していく方法とされることが多い。システム管理や電子工学など様々な分野で行われる手法である。
トラブルシューティングは、例えばそれまで動いていたものが突然停止してしまったときに行われる。この場合、まず第一に、動いていた時と停止した時とで何が変わったのかに注目しなければならない。しかし、何か変化があったとしても、そこに因果関係があると早合点してはいけない。一般に相関関係と因果関係は同じではない。
トラブルシューティングの基本原則は、最も単純で確率の高い原因から検討開始するというものである。これは「足跡を見つけたら、まずシマウマではなく馬を探せ」という格言やKISS原則で表される。この原則の結果として、ヘルプデスクやマニュアルで最初に「電源は入っていますか?」と聞かれることになるのだが、これは侮辱ではなく、単に考えられる可能性を排除していくための手続きの一部である。
次に、システムの構成要素を1つずつチェックしていき、疑わしいものがあればその部品を置き換えていく。また、一旦正常な状態に戻すという手もある(例えば、コンピュータのリブートなど)。認知ウォークスルーも試す価値のある手法である。また、特定の機器やシステムについて詳しく記載された文書があれば、非常に役立つだろう。
よくある原因は設計の不備、例えば人間工学的設計の不備であり、機器を間違って逆に接続してしまったり、カードを逆に挿入したりといった間違いが起きないような設計が不足していると考えられる。
トラブルシューティングでは、体系的なチェックリスト、手順、フローチャートや表が事前に用意され、使われることもある。トラブルシューティングの手順開発を事前に行っておくことで、効率的な問題への対処が可能となる。
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