内部情報の流出によって風評被害が出たケース
内部情報の流出は企業にとって大きな損失をもたらします。企業秘密が流出してしまえば売上げに直接影響が及ぼされますし、顧客や取引先の情報の流出は信用損失をもたらします。さらに従業員の士気の乱れの原因にもなります。わが社の場合は従業員の士気の乱れとなってあらわれました。恐ろしいことに内部情報の流出が従業員によって拡大され、それがわが社のイメージダウンなど風評被害を大きくする原因となってしまったのです。
従業員たちは流出した内部情報を見て衝撃を受けたとともに「この会社ではどんなに頑張っても先が見えているな」「わたしたちの知らないところでこんなことをしていたのか」と不満に近い思いを抱いたようです。そして自分も他の人が知らない会社の内部情報を書き込んでやれ、と思った者が現れたのです。ひとりが書き込むと、連鎖反応のように同じことをする者が続々とあらわれ、気がつけば最初の情報が埋もれてしまうほどの内部情報がネット上で書き込まれることになりました。
ほかならぬ身内の人間によって風評被害がもたらされ、それがさらに従業員の士気の低下をもたらす。最悪の悪循環です。こういった恐ろしいケースも実際に起こりうるわけです。日ごろからネット上での風評被害対策を行うとともに、こういった事態にすぐに対応できるよう、逆SEO対策などを相談できる先を見つけておいたほうが良いのかもしれません。一歩間違えは経営そのものが揺るがされかねないケースだけに、日ごろから備えをしておく必要があるのでしょう。