風評被害で人事に影響が出たケース
就職・転職活動でネットを活用するのが当たり前になっています。企業の情報を事前にネットでチェックしてから応募するかどうかを決める人も多いでしょう。さらに転職サイトでは企業に対する口コミ情報を掲載しているケースも見られます。有効に活用すれば就職活動に大いに役立つわけですが、企業の側から見ると風評被害の種になる可能性もあるのです。
わが社のケースではそれが人材を獲得する機会の喪失となって表れました。とある転職サイトでわが社の評判が書かれていたのですが、かなりひどい内容で、見た人のほとんどは転職先として適さないと判断せざるを得ないでしょう。しかも「求人情報からは見えてこない会社の内情」を謳い文句にわが社の内部事情を伝えるような内容となっており、赤裸々な実情が伝えられていました。しかもその大半は実態をまったく伝えていないような代物です。
その当時、わが社はとある人材をヘッドハンティングしようと活動をしていたのですが、最終的に断られてしまいました。話の途中まではとんとん拍子に進んでおり、こちらが提示した条件にも満足してくれていたはずだったのですが、話が決まる直前で急に壊れてしまった形となったのです。本人から直接問いただしたわけではないのですが、この転職サイトの口コミが影響したのではないかと思っています。同じように中途採用者を募集した時にも思うように応募が集まりませんでした。これも立派な風評被害でしょう。風評被害対策について専門の業者に相談する必要があるのではないかと本気で思ったものです。