風評被害で従業員に悪影響が及んだケース
企業にもたらされる風評被害は売上げ減だけではありません。時として従業員の士気の低下として表れる場合もあります。
従業員はできるだけしっかりと経営されている会社で働きたがるものです。その「しっかりとした経営」とは売上げや利益だけではなく、労働環境の管理も含まれます。とくに情報管理。いい加減な管理しかできていない会社の場合、「この会社は大丈夫なのか」と思われてしまい、働く気力を削いでしまう恐れがあるのです。
わが社はまさにそういった形で風評被害を受けたことがありました。内部情報がネット上に掲載される事態が起きたのです。その内容はいかにも内部の事情を知っている者でなくては書けないような書き方となっており、社内の情報管理がなっていない印象をもたらせるものでした。ただ実際にはその内部情報には作り話も多く含まれており、おそらく以前働いていた従業員によって書かれたものだと思われます。ただ中途半端に事実が含まれているため、この書き込みを目にした従業員の間で動揺が走ったのです。
こうした従業員の士気の低下は目に見える損害となってあらわれないため、とくに厄介なものです。逆SEO対策などによる風評被害対策も思うようにできないのも問題を深くしています。会社の経営は従業員のやる気によって大きく左右されるもの。一歩間違えば経営が傾きかねないほどの風評被害だったと思っています。こうした形での風評被害にも日ごろから注意しておくことが必要なのでしょう。