採用活動を風評被害で妨害されたケース
ネットによる企業への風評被害の影響は単に売上げだけに及ぶものではありません。さまざまな分野への影響が考えられますが、わが社では人材の採用に大きなダメージがもたらされました。
厳しい経済状況だからこそ、優秀な人材を確保しておきたいところ。それだけに採用活動にも力が入ります。ところが求人に募集をかけたところ、思ったよりも応募者が集まらなかったのです。それほど悪い条件ではなかったのにどうしてだろう、とそのときは疑問に思ったものでした。
しかも応募してくれた人の中から見込みのありそうな人にそれなりに良い条件を出したのですが、もう少し考えさせてくれ、との返答が。もちろん、ほかを当たってみたうえで判断するのは一向に構わないのですが、どうも感触がイマイチで、体よく断ろうとしているのではないかと思わせるものでした。
しかし、その後その理由が判明しました。ネット上でわが社の評判を掲載しているサイトで芳しくない情報が書かれていたのです。とくに問題だったのは離職率の高さ。環境が厳しく、就職してもすぐに退職してしまう人が多いというイメージを植えつけられてしまっていたのです。もちろん、そのようなことはなく、完全なでっちあげです。
こういった形に対する風評被害対策も必要なのかとつくづく思わされたものです。よい人材を確保できないのも企業にとっては大きな損失。まったく厄介な風評被害にあったものだとつくづく思わされたものです。