職場を誹謗中傷されて退職を余儀なくされたケース
ネット上の評判が風評被害をもたらして企業に打撃を与える話をよく聞きます。しかしその風評被害は企業に直接行われるものだけでなく、従業員を対象にしたものからはじまるケースもあるんです。わたしの体験はまさにそれでした。
きっかけはネット上の掲示板。そこにいきなりわたしの実名と職場が晒されてしまったのです。いったい何がきっかけだったのかよくわかりません。わたしのプライベートをある程度知っている人なのは間違いないのですが、何が目的だったのかもわからなかったのですが、そこにはわたしとその企業に対する誹謗中傷も書かれていたんです。「こいつを採用するような会社なんだから三流企業に決まってる」といったような。
しかもその掲示板を見たほかの人も乗せられたのか、似たような誹謗中傷を書き込み始めたのです。しかも次第にわたしに対する誹謗中傷よりも企業そのものに対する誹謗中傷に変化していく形で。わたしを調べるのは難しいですが、企業の情報はネットで手軽にチェックできるからでしょう。
あまりにも目に余るので掲示板の運営元に削除を依頼するとともに、勤め先に相談しましたが、職場は不用意に情報を晒したわたしにも原因があると判断し厳しく戒められてしまいました。わたしが職場の情報を漏らしたと考えたのでしょう。しかもその後職場の人たちから距離を置かれるようになり、納得のいかないまま退職する羽目に陥ってしまったのです。つくづくネットとは恐ろしいとものだと思いました。誹謗中傷対策はやはり必要なのだなと痛感することしきりです。